どうも、散歩が趣味のひびきです。
ふだんは整形外科クリニックでリハビリの仕事をしてるので、カラダの知識は割とくわしいです。
そんなぼくは仕事柄このようなことをよく耳にします。
- 脚やせしたくてウォーキングしてるけど、細くならない!
- がんばってるのに体重が減らないわ!
- なのにウォーキングを始めたせいで、脚が痛くなりだした!

もうどうにかして!
Twitterで知り合った人も、おなじようなことを言っていました。
そこである女性のやせエピソードを紹介しつつ、「脚やせできる歩き方やセルフケア方法」についてまとめました。
参考にしてみてください。
ちなみにSTEPN(ステップン)というウォーキングアプリを使うと、歩きつつお小遣い稼ぎができるので一石二鳥です。
»【今どきの散歩】STEPNを使うと、人生に真剣に向き合えた話
脚が太くなる理由は、前ももを使った歩き方です

なぜなら前ももにはたくさんの筋肉があり、視覚的に大きく見えやすいから。
裏ももは筋肉の数がすくないし、お尻があるので筋肉がついても目立ちにくいです。
太ももが太くなる人の特徴
それは「膝が曲がった状態で、カラダを支えている」ですね。そうすると下の赤丸部分が太くなりやすいです。

たとえば下記のような人が、太ももが太くなりやすいです。
- 力強く、大股で歩いてる
- スクワットで前ももばかり鍛えている
- パンプスやハイヒールをよく履いている
日本の文化として「頑張ってる姿が美しい、ダラけてるのはダメだ」という考えがありますが、これも原因のひとつかなと。
力強く踏ん張るように歩くと「やった感」は感じやすいですが、ほとんどは前ももばかり使ってます。
実は前ももは前に進むための筋肉ではなくて、「踏ん張る」という文字通りブレーキするための筋肉です。悲しいですが身体の使い方としてはまちがいです。
ほかにもヒールを履いてる人を見てると、お猿さんのように膝が曲がったまま歩いてる人を見かけます。
女性の悩みに多い脚のシルエット問題
男性ならたくましい脚でどうだ!と言うこともできるし、すこしダボっとした服装でごまかせます。
もちろんオシャレ男子・美容男子のように気にしてる人はいますが、それでも下記のように女性の方が悩んでると思います。
- 細い脚になって、綺麗に見られたい
- スキニーを履きたいけど、シルエットが気になる
Yahoo!知恵袋でスキニーパンツ、太ももと調べると、下記のような相談がたくさんありました。

太もも太い人って黒スキニーやめた方がいいですよね?
シルエット締めるつもりで履いても結局太ももでバランス崩れますし
ぼくも細身の服を着ることが多いので、お腹とか脚とか割と気にしてます。
前ももで踏ん張ると、脚の付け根を痛めやすい
ぼくは整形外科のクリニックで働いてるんですが、股関節が痛いという患者さんによく遭遇します。
- スポーツをしてから痛めた
- 運動すると太ももがパンパンになる
- 長時間歩いた次の日からピリピリする
とはいえレントゲン的には問題なく、「筋肉の問題でしょう」と医師から言われる人は割と多いです。
痛い場所を問診すると、冒頭に出した赤丸部分が痛いということも頻繁にありますね。

筋肉が凝ると人は「痛み」として感じやすいからです。また筋肉と筋肉の間には神経があり、かたくなった筋肉が神経を圧迫してることが原因だったりします。
わかりやすくいうと「肩こり」もそうですね。肩や首に痛みを感じるし、腕にまでピリピリする感じが出ます。
ウォーキングだけではダイエットにならない
ところでダイエットとしてウォーキングをしてる人も多いと思います。
身も蓋もない話をしますが、ウォーキングだけでは体重は減りづらいですね。

1kgの減量には7,200Kcalの消費が必要ですが、ウォーキングだけでは足りないことがほとんどです。そのためダイエットには+αの工夫が必要です。
このあたりは本記事の内容からズレてしまうので、くわしく知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
»【必見】毎日ウォーキングしても痩せない?!原因と対策を解説します
裏ももを使って歩くと、太ももスッキリ効果がある

後半パートは「裏ももを使って歩くと、太ももがスッキリしやすい」ことについてです。
脚やせポイントは裏ももです
【STEPNを使って身体のシルエットを美しくするコツ】からだの専門家「理学療法士」が解説
— ひびき☘️歩いて稼ぐ理学療法士 (@hibikism005) May 15, 2022
結論は「歩くとき前ももではなく、お尻~裏ももを意識して歩くこと」これは一般の方でもアスリートでも同じです。前ももばかり使うと、歩くだけでも太い脚になります。股関節を使うトレーニングにもなってGOOD!!
大切なことは「お尻〜裏ももで地面を蹴るように歩く」ことです。
というのも前ももと裏ももには、それぞれ役割があるから。
- 前もも → ブレーキ筋
- 裏もも → アクセル筋
前ももで歩くのは、ブレーキをしながらアクセル全開で車を運転するようなものです。疲れやすいし、筋肉太りの原因になります。
前に歩くには裏ももを使う方が効率的です。
筋トレは追い込まなくてOK
とはいえ「そんなこと言われても、急にはムリだよ。よくわかんないよ。」と思う人もいると思います。
解剖学を勉強した人ならできるかもですが、知識ゼロでは上記のように考えるのは当然ですね。
そこでこれまで使ってこなかった筋肉に刺激を入れるには、「歩くときの意識+トレーニング」が効果的です。
はい、ここで引っかかるのは「筋トレなんてしんどいのはイヤ!」ですよね。
わかります。でも、安心してください。
筋肉を大きくするためのトレーニングではないので、「もうムリ!!」なレベルまで追い込む必要はありません。
もちろん「筋トレだー!マッチョマッチョ!」みたいな考えでもいいのですが、「裏ももの筋肉に力が入ってるな」という感覚がわかれば十分です。
紹介している動画はヒップアップ効果も期待できるので、やっておいて損はないです。
フローリングの上ですると痛いので、マットを用意しておきましょう。
ある女性の痩せエピソードを紹介します
ウォーキングをはじめて1週間くらいの女性が、あるメッセージをくれました。

最近、ちょっと重いなと感じるリュックサックを背負って、散歩を毎日のようにしてるんですよね。
それ以降明らかに体が痩せてきた?しまってきた気がするんですが、やっぱり荷物が重いことって関係あるんですか?
実は筋力がつくには2パターンあります。
- 筋トレによって筋肉が大きくなる
- 筋肉に刺激を与えることで、神経との仲良し度をあげる
筋肉は神経から情報が伝わることで力が出るので、神経と筋肉の協調性があがると力が入りやすくなります。
ようは筋肉が締まります。メッセージをくれた女性は、少し重めのリュックを背負ったことで脚全体に刺激が入ったのでしょう。
前のパラグラフでお話した「刺激が入るくらいのトレーニングでもいい」とは、こういうことですね。
とはいえたった一度のトレーニングで効果がつづくわけではないので、継続は大切です。
セルフケアもお忘れなく
ウォーキングや筋トレで疲れたカラダは、定期的にメンテナンスしてあげましょう。
- 筋肉が張ってきた
- カラダが硬くなってきた
という方は特にです。
運動は継続してやっと効果が出るものなので、「運動する→中断する→運動する」ではせっかくのがんばりが報われません。
ケアをしつつ、運動しましょう。
理学療法士が解説!STEPNで疲れたときの対処法3つ【ウォーキング】で、スポーツ選手にも伝えているセルフケア方法を紹介しています。
✔︎道具にも気をつかう
そろそろおわりにしたいと思いますが、最後にひとつだけ。
カラダのケアに気を配るなら、運動グッズにも気を配るとなお良いです。
たとえばウォーキング、ランニング初心者の方は膝や足首を痛めやすいのでクッション性の高いシューズを履くとか。
ランニング界隈ではソールが厚くて衝撃吸収に優れてるHOKAが人気ですね。
というわけで今回は以上です。