OpenSeaでNFT買おうとしたら「ETHをPolygonに変えろ!」って英語の画面が出て混乱しちゃった
JPYCからETH(Polygon)にブリッジしたら良いよ!
え?どういうこと?
OpenSeaはETHじゃないの?!
上記の会話は、NFT初心者のぼくが最初につまづいたポイントです。実はOpenSeaで使うETHは3種類あり、そのことを理解しないとOpenSeaでNFT作品の売り買いをスムースに行えません。
- OpenSeaとETHの仕組みを知りたい!
- ブリッジとスワップについて知りたい!
- 通貨ごとの使い分けの方法を知りたい!
買い方や通貨の交換方法について知るよりも、全体のイメージをできた方が楽に取引ができるようになります。
OpenSeaの買い方・売り方を体系的に知りたい方は、ぜひ最後までお読みください。
本記事の内容
- ブリッジとスワップ
- OpenSeaで使う3種類のETH
- 初心者はどのETHを使うべきか
- クリエイターとコレクターが気をつけるべきポイント
ちなみにETHはビットフライヤーのLightningで買うと、手数料が安くておトクですよ。
ビットフライヤーの口座をまだ持ってない方は、『【無料】ビットフライヤーで口座開設をしよう【簡単10分】』を読みながら、まずは口座開設をしてみてくださいね。
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それでは、さっそくいってみましょう!!
OpenSeaで使うイーサは3種類
「OpenSeaはイーサリアムのブロックチェーンを利用してるからETHが必要」ということは知られてますが、NFT購入に使うETHには3種類あることは意外に知られてません。
その理由はネットでNFTの買い方を調べても、体系的に説明している記事が少ないからです。「木を見て森を見ず」だと、なかなか理解が深まりませんよね。
作品によってETHの種類が違うのは、クリエイターが出品するときにETHかPolygon作品としてつくるか選べるからです。
ぼくも理解するまでに時間がかかりました。
本章では3つのETHについて、以下の内容をお話します。
- 通貨の特徴
- 使うタイミング
- メリット・デメリット
黒ETHはイーサリアムのブロックチェーン
黒色のETHはビットフライヤーやコインチェックで買う、一般的に知られてるものです。
黒ETH作品なら、特別な手続きなくMetaMaskに送金したETHで購入できます。
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使うタイミング
クリエイター側とコレクター側の視点に立ってお伝えします。
クリエイター側
複製をしない1点のオリジナル作品を出品するとき。
コレクター側
即決をするとき。入札やオファーでは使えない。
ETH作品は複製することができないので、出品される作品は価値が高いものが選ばれる傾向にあります。
メリット
- 売り上げのETHを円に直接換金できる
- 通常のETHでの売買のため、面倒な手続きがない
- 出品はオリジナルしかできないため、作品の希少性を高めれる
ETH作品は取引額が大きく、参加ユーザー数も多い。だから渾身の作品を出品したいときや、圧倒的な認知度があるクリエイターがETH作品をつくります。
コレクターにとっても他の通貨に換金しなくていいので、余計な手数料がかかりません。
クリエイターの私としては、いつか黒ETHで売りたいな💕
デメリット
- GAS代(手数料)が高い
- 商品が安いとガス代に負けてしまう
黒ETH最大のデメリットは、ガス代がWETHやETH(Polygon)に比べて高いこと。
ガス代は出品時に加えて、作品が売れたときも発生します。値段が低い作品を出品すると「利益がなくなっちゃった」なんてこともあるので、くれぐれも注意してくださいね。
なるほど〜。知識がないと損しちゃうポイントだね!
赤WETHはイーサリアムのブロックチェーン
WETH(Wrapped ETH)はラップドイーサと読み、ETHと同じイーサリアムのブロックチェーン上の通貨です。
同じイーサリアム系の通貨なのに、何がちがうの?
イーサリアム系のトークン規格を揃えるために、ETHをマイナーチェンジさせる必要があったんだよ💕
さすがみうちゃん!その規格がERC-20と呼ばれてるものだね!
ERC-20とその役割
ERC-20とは
ERC-20規格は各トークンの核となる機能を標準化したもので、この規格にそってつくられたすべてのトークンは互いに互換性がある。
なんだか難しいなぁ...
たとえばコンセントを思い浮かべてみましょう。どのお店でどんなコンセントを買っても自宅のコンセントに差せますよね?
決められた規格にそって商品がつくられるから、「え?!差せないじゃん!」という状況をなくしてるんです。
つまり、ERC-20はイーサリアムブロックチェーン上の共通ルール。
でもETHができたあとにERC-20ができたから、ETHは統一規格に対応していません。
日本のコンセントの形(ETH)は海外では使えないでしょ?だから変換用プラグ(ERC-20)でどこに行っても使えるようにしてるんだよ!
ERC-20がなければ持ってるトークンごとに別々のウォレットを用意しなければいけません。統一規格があるから、MetaMaskのように1つのウォレットで管理ができています。
使うタイミング
- 入札やオファーするとき
WETHは入札やオファーをするときに使い、クリエイターのOKがないと購入できません。
使用する頻度はETHやWETHに比べて少ないです。
OpenSeaで作品見てても黒か紫ETHがほとんどだったよ💕
メリット
- GAS代が安い
- 取引の高速化
- OpenSeaのオークションに参加できる
ETHとWETHの価値は同じで、1ETH=1WETHです。
オファーや入札ではWETHを使うことで、取引速度を早めたり手数料の軽減を図ってユーザーの利便性を向上させています。
そういう理由だったのね!納得した!
デメリット
- 取引所で直接WETHを買えない
- 換金するときに手数料+GAS代が必要
WETHを円から直接購入できないので、ETHを経由する必要があります。そしてETHからWETHに換金するときに手数料とGAS代をそれぞれ払わなければいけません。
換金所はUniSwap・PancakeSwap・SushiSwapなどDEX(分散型取引所)で行い、その手数料がおよそ0.2~0.3%。
さらにETHのトランザクション(取引)としてGAS代が必要ですね。
このGAS代が高いから、安くなる工夫も調べないといけないよ!
紫ETH(Polygon)はポリゴンのブロックチェーン
紫ETHはETHやWETHと違い、Polygon系の通貨です。
ETHをPolygonネットワークで使うためにラッピングしたもので、正式にはPoS-WETHといいます。
WETHに似た考えね💕
使うタイミング
- Polygon作品を即決で買うとき
- Polygon作品にオファーを出すとき
つまり、Polygon作品ならどんなときでも使えます!
万能タイプってことか!
メリット
- GAS代が安い
- 処理速度が速い
- 作品の複製ができる
- 最初の出品費用がかからない
GAS代が安かったり、最初の出品料がかからないなど、コスト的なハードルがETHに比べて圧倒的に低いのが特徴的です。
またETHと違い、作品の複製ができます。
複製ができればgiveawayから認知活動をしやすくなるメリットも出てきます。
giveawayとは
自分のNFT作品をいろんな人に無料でプレゼントしていくこと。エアドロップともいいます。
デメリット
- 取引量が少ない
- 手に入れる方法が面倒
- 売り上げたETH(Polygon)を円に直接換金できない
取引量が少ないのでスムーズな売買はETHに比べて不利ですが、giveawayでの認知活動とコスト的なメリットを考えればOpenSeaに不慣れな初心者の方にオススメです。
それよりも、円とETH(Polygon)を直接換金できないデメリットが問題です。詳しくは次章に書きますが、ていねいに換金作業をすすめないとセルフGOXのリスクがあります。
セルフGOXとは
自分の不注意で仮想通貨をなくしてしまったり、引き出せなくなること。マウントゴックス事件が由来の言葉。
ブリッジとスワップの違い
これまでETH・WETH・ETH(Polygon)のお話をするときに「換金する」と言ってきましたが、具体的にはブリッジとスワップに分けて考えないといけません。
同じ換金作業でも、ブリッジはセルフGOXのリスクがあり注意が必要だからです。
通貨が逃げて行かないように気をつけてね💕笑
ブリッジは橋
ブリッジは違うブロックチェーン上の仮想通貨を換金する作業です。
イーサリアム島とPolygon島を行き来するために、橋を渡らないといけません。
でも想像してください。橋の下は深いふか〜い海。暗い深海まで落ちてしまうと、戻って来ることは不可能です。
そのため橋が壊れないか叩いて、チェックしながら慎重に渡る必要があります。
少額でテストして、問題なく換金できるか確認しましょう!
スワップは道路
スワップは同じシステム上で仮想通貨を換金する作業です。
今回のお話だと、同じイーサリアム系のETHとWETHを換金する作業ですね。
イーサリアム島内でETH地域からWETH地域に走って移動するようなもの。
道路は地面の上にアスファルトで頑丈につくられているので、ブリッジより安心。
クリエイターが通貨を選ぶときのポイント
作品をNFTにするときに、ETH作品にするかPolygon作品にするか選択をしなければいけません。
せっかく愛情を注いでつくった作品です。1点モノとして「黒ETHで勝負したい!」と多くのクリエイターが想ってます。
ですが、ETH作品もPolygon作品も一長一短です。一呼吸おいて冷静にNFT戦略を考えていきましょう。
クリエイターの想いと現実
クリエイターとしてはETH作品で勝負したいわ💕
でも売れなくて困ってるの...
「1点だけのオリジナル作品を高く売りたい!」と、多くのクリエイターが想ってるでしょう。
NFTをつくるクリエイターとNFTを集めるコレクター。正しい割合は不明ですが、その数はクリエイター>コレクターです。
仮に7割のクリエイターが3割のコレクターに営業するとどのような状況になるか。かんたんに想像できますね。
よほどの知名力あるいはマーケティングスキルがなければ、初心者クリエイターがNFTを販売することはむずかしいのです。
「NFTでなにか副業できるんじゃない?」と思いNFTをはじめることにしましたが、クリエイター>コレクターの構造から心が折れました。
そもそもOpenSeaの仕組みの理解からして、むずかしいですもんね。
初心者の王道はETH(Polygon)
NFT初心者の方はETH(Polygon)作品からスタートするのが王道。
なぜならPolygon作品は複製ができる・GAS代が低いメリットがあるので、認知活動を積極的に行いやすいからです。
Polygon作品でできること
A会社が新しくB商品をつくったとします。でも消費者はB商品のことを知りません。さぁA会社はどうやって商品販売をしていくでしょう?
そうですね。まずは消費者にB商品を宣伝したり体験してもらって、商品の良さを分かってもらう必要があります。
ETH(Polygon)作品はETH作品よりも広報活動をしやすい。
giveawayでたくさんの方に作品を届け、自分の存在を認知してもらえるからです。出品時とgiveawayのGAS代が無料、購入時のGAS代は安い。クリエイター・コレクターともにメリットのある出品方法です。
マーケティング活動なんてしてこなかったわ...
SNSやブログもした方が良さそうね💕
コレクターが通貨を準備するときのポイント
コレクター側は通貨を損せず準備しなければいけません。
ETHは国内取引所で購入できますし、WETHを使う機会はあまりないと思うので、本章ではETH(Polygon)について解説します。
ETH(Polygon)は手数料が異なる複数の入手方法があり、考えながら行動しないと損をしてしまうので注意してくださいね。
ちなみにETHはビットフライヤーでお得に買えますよ。
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【裏技】イーサリアムを取引所で買う方法。コインチェックにはありません!【ビットフライヤー】
ETH(Polygon)の入手方法2つ
- 日本円→ETH→ETH(Polygon)
- 日本円→JPYC→ETH(Polygon)
残念ながら日本円をETH(Polygon)に直接換金する方法は現状ありません。
そのためETHあるいはJPYCを介して換金します。
JPYCとは
イーサリアムの統一規格「ERC-20」を活用した、日本円に連動したステーブルコイン。NFTの購入や暗号資産を利用したいときに使います。
ステーブルコインは価格が安定するようにつくられたコインです。
日本円をJPYCに換金できるけど、JPYCを日本円に換金はできないよ!
どちらの方法もメリットあり
オススメの方法
- 手軽に済ませたいなら、日本円→ETH→ETH(Polygon)
- 手数料を安くすませたいなら、日本円→JPYC→ETH(Polygon)
コストだけを考えれば、手数料が数十円の「日本円→JPYC→ETH(Polygon)」がオススメです
「日本円→ETH→ETH(Polygon)」では数千円のGAS代金がかかってしまいます。
一方で、「日本円→ETH→ETH(Polygon)」はハードルが低く、軽い気持ちでできるメリットがあります。
どういうこと?
ETH買うのはすでに使ってる取引所でしょ?JPYCを買うには違う専用サイトを使って、やり方をイチから勉強しないといけないから大変なんだよ。
あなたの考えに合わせて、購入方法を選びましょう。
「日本円→JPYC→ETH(Polygon)」での購入方法は、下記の外部サイトでわかりやすく解説されています。
参考)NFTアートを購入するためにポリゴンイーサを準備する方法
「日本円→ETH→ETH(Polygon)」の記事は急ピッチで作成中です!
NFT初心者はPolygon作品がwin-winの関係になる
NFTをはじめたいけど、お金はあまりかけたくない!
クリエイターもコレクターも、NFTのはじめだしは上記の気持ちが強いのではないでしょうか?そのようなときにwin-winの関係になるのは、Polygon作品です。
- クリエイターはgiveawayで認知活動がしやすくなる
- コレクターは安いGAS代でNFTを買える
でもそのためには本記事で紹介した「OpenSeaとETHの仕組み」を理解しておく必要があります。
たとえばクリエイターがPolygon作品で出品したとしても、コレクターがETH(Polygon)を知らなければ販売の機会を逃すことになりますよね。
今回ぼくも、ETHに種類があること知らなくてパニックになったもんなぁ。
NFTを売るためにオススメの本
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おねんねさん(@OnenneNft)という方が出版された本がオススメです。
絵の素人でもNFTを売る方法を、経験談を交えて教えてくれるので参考になりますよ。
ひびきも読んでなかった?
2冊とも読み終わったよ!
直接おねんねさんに質問できるDiscord参加券付きです。
NFTのはじめ方・売るまでのアイディアを気軽に話し合える環境に入れたことで、仮想通貨の運用やブログ運営もステップアップできた実感があります。
実は今回の記事もDiscordメンバー内で実際にしてた会話なんです。
ちなみに、Amazon Kindleのキャンペーンで1ヶ月間無料で本を読めますよ。
まとめ
今回はOpenSeaでNFTをはじめるために知っておきたいETHの種類についてでした。
NFTの取引をするときには、仕組みを理解しておかないと損をすることがあります。
最悪の場合セルフGOXでお金を溶かしてしまう可能性もあるので、慎重さが必要です。
これからNFTをはじめる、NFTをはじめて間もない方のお役に立てたら嬉しいです!
ビットフライヤー公式サイト