この記事で解決できること
- 読みやすい文章が書けない...
- 文章がまどろっこしく感じる...
- 読者の記憶に残りやすい文章を書けるようになりたい!
Webライティングで大切なことは「文量をおさえつつ、引っかかりのない文章をつくること」です。
というのもWebコンテンツは紙媒体と違い、「読者はスキマ時間にスマホで読んでいる」という特徴があるから。
そこで本記事では、Webライティングの中でも「リズム感のある文章が書けるスキル」に焦点を当て、最後まで読まれる文章術について解説します。
本記事の内容
- リズムの良いWebライティングができるコツ
- あなたのWebライティングが捗らない理由と対策
- Webライティングスキルを向上させる方法
Webライティングスキルが身に付くとSNS発信がしやすくなり、ブランディングも楽になりますよ。
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Webライティングの特徴と目標
そもそもWebライティングとは、ネット上に公開する記事を書くことです。
Webライティングの特徴
- 流し読みされやすい
- スキマ時間に読まれる
- スマホユーザーが多い
- 無料で読めるため、離脱されやすい
そのためWebライティングの目標は3つあります。
Webライティングの目標
- 流し読みでも意味が分かる
- 記事を最後まで読んでもらう
- 途中から読んでも意味が分かる
上記の目標を達成するには、「文量を減らしつつも、引っかかりのない文章」を心がけることが大切です。
リズムの良いWebライティングができる13のコツ
本章ではリズムの良い文章を書くためのコツを解説していきます。
リズムの良い文章を書くコツ
- 二重否定をしない
- 冗長表現をなくす
- 重複表現を使わない
- 主語と動詞を近づける
- 接続助詞「て」をなくす
- 接続詞をムダに使わない
- 逆説の接続詞を正しく使う
- 指示語をなるべく使わない
- 修飾語と被修飾語を近づける
- 一文を40〜60文字におさめる
- 助詞「の」を連続で使わない
- 同じ文末表現は連続2回までにする
- 漢字・ひらがな・カタカナのバランスを整える
引っかかりのある文章は読者に負担をかけ、離脱されやすくなるので注意しましょう。
ちなみにWebライティングの前提はPREP(プレップ)法を使うことです。
本章で紹介するコツをPREP法に織り交ぜると、より効果的な文章ができますよ。
-
Webライティングの基本型はPREP法!【基本から応用まで解説】
二重否定をしない
二重否定をすると、読者に文章の意味を考える負担がかかります。
たしかに意味を強調できるメリットはありますが、Web記事には不向きです。
例文と改善文
- できないことはありません → できます
- 考えない日はありません → いつも考えてます
二重否定は読み手の混乱を招くので使わないようにしましょう。
冗長表現をなくす
冗長表現は口語で使われやすいですが、Webライティングでは蛇足になります。
例文と改善文
- 〜という人 → 〜な人
- 〜においては → 〜は
- 〜することができる → 〜できる、〜られる
冗長表現は話し手が頭の整理をするときに使われます。
一方で文語は執筆後に加筆・修正でき、書き手の間は本文中にいりません。
サクッと読みたい読者の期待に応えられないので気をつけましょう。
ちなみに可能表現では「ら抜き言葉」になりやすいので気をつけてくださいね。
-
昭和初期から出てきた「ら抜き言葉」とは?一覧と見分け方を紹介
重複表現を使わない
重複表現は、読み手の集中力を削ぐ原因になります。
例文と改善文
- 頭痛が痛い → 頭が痛い
- およそ10人ほど → およそ10人
- 過半数を超える → 半数を超える
- 新たなイノベーション → イノベーション
日常何気なく使ってる人は割と多いのではないでしょうか。
ぼくは「過半数を超える」を使ってました...
「重複表現 一覧」とググればたくさん出てくるので、ぜひチェックしてみてください。
主語と動詞を近づける
主語と動詞が離れていると、話の展開が分かりづらくなります。
例文
ぼくは、来年発売する新製品のアイデアを集めるために、昨日アンケートをつくりました。
例文は主語と動詞の間にある文節が長く、「誰が何をしたか」すぐに理解できません。
流し読みされるWeb記事には不向きです。
一方でこちらの文章はどうでしょう。
改善文
ぼくは昨日アンケートをつくりました。来年発売する新製品のアイデアを集めるためです。
このように主語と動詞を近づけることで、文の構造が明確になります。
接続助詞「て」をなくす
接続助詞「て」を使うと、文章のリズム感がなくなりやすいです。
例文
このラーメンには魚の旨味が詰まっていて、とても美味しかったです。
「て」があることで、読書スピードが止まってしまう感覚になります。
なぜなら「詰まっていて」と「美味しかったです」が並列関係に感じるからですね。
「て」をなくした文章がこちらです。
改善文
このラーメンには魚の旨味が詰まっており、とても美味しかったです。
- 詰まっており=理由
- 美味しかったです=結果
の関係になり、リズムよく読めます。
接続詞をムダに使わない
接続詞を重ねた文章は長くなり、本当に伝えたいことの濃度を薄めてしまいます。
例文
今日はWebライターの仕事に疲れました。なぜなら良い文章が思い浮かばなくて、執筆が進まなかったからです。だから今日は早めに寝て、明日がんばります。
接続詞がなくても意味が通じるなら、積極的に省いていきましょう。
改善文
今日はWebライターの仕事に疲れました。良い文章が思い浮かばなくて、執筆が進まなかったからです。今日は早めに寝て、明日がんばります。
前述した接続助詞「て」をなくす方法と合わせると、もっと良くなります。
改善文
今日はWebライターの仕事に疲れました。良い文章が思い浮かばず、執筆が進まなかったからです。明日に向け、今日は早めに寝ます。
このように流れるような文章をつくるには、不要な接続詞をバッサリ削りましょう。
逆説の接続詞を正しく使う
逆説の接続詞「〜ですが」を順説で使わないようにしましょう。
例文
彼はWebライターをしているんですが、昨日1件納品したようです。
「ですが」は、前の文と後ろの文の意味が反対のときに使うものです。
でも例文の
- webライターをしている
- 1件納品した
は、逆の文意ではありません。
Web記事では、意味を考える負担を読者に与えるのはNGです。
正しい日本語を使うようにしましょう。
改善文
彼はWebライターをしており、昨日1件納品しました。
指示語をなるべく使わない
指示語を多用すると、気になる見出しから読み始めた読者が混乱します。
- これ
- それ
- あれ
- どれ
「こそあど言葉」で有名ですね!
例文と改善文
NG:この目的は
OK:Webライティングの目的は
もし指示語にした言葉がキーワードや共起語だと、SEO的にも良くありません。
どの見出しからでもスムーズに読み進められるようにしましょう。
修飾語と被修飾語を近づける
修飾語と被修飾語が離れた文章は、いろんな意味に解釈でき、混乱を招きます。
例文
自然豊かな北海道にある町に移住する。
例文では北海道を強調したいのか町を強調したいのか分かりませんよね。
もし町の様子を伝えたいなら、下記のように書きましょう。
改善文
北海道にある、自然豊かな町に移住する。
解釈の選択肢がいくつもあると、頭の中がグルグルします。
グルグルが続くと離脱の原因になるので気をつけましょう。
一文を40〜60文字におさめる
一文の長さは40〜60文字が理想です。
「1文章=1メッセージ」になり、伝えたい要点がハッキリするからです。
もし1メッセージの情報量がどうしても多くなるときは、下記の方法がオススメです。
長文になるときの対策
- 改行する
- 表をつくる
- 箇条書きにする
並列関係にあるものは積極的に箇条書きにしてみましょう。
そうすることで、一文を短くできます。
助詞「の」を連続で使わない
助詞「の」を2回続けるとテンポが悪く、まるで石に躓いたような文章になるので気をつけてください。
例文と改善文
NG:教室の机の上にある花瓶
OK:教室の机にある花瓶
このように「の」をなくせば、文章にリズムが生まれます。
ちなみにジブリの名作も「の」を一つだけ使い、タイトルにリズムをつくってますね。
- 魔女の宅急便
- となりのトトロ
- ハウルの動く城
同じ文末表現は連続2回までにする
「です」や「ます」など同じ文末表現が続くと、単調で機械的な文章になります。
例文
Webライティングのコツは文量を落としつつ、情報量を保つことです。なぜなら読者の多くはスキマ時間にサクッと読みたいからです。たとえば通勤中が良い例です。
良いことを書いても、これでは内容が頭に入ってきません。
改善文
Webライティングのコツは文量を落としつつ、情報量を保つことです。なぜなら読者の多くはスキマ時間にサクッと読みたいから。通勤中が良い例でしょう。
文末のバリエーション
- 〜です
- 〜ます
- 〜でしょう
- 〜してくださいね
- 〜かもしれません
体言止めにする方法もあります!
文末にバリエーションが出ると文章に個性が生まれるので、上記文末を取り入れてみてくださいね。
漢字・ひらがな・カタカナのバランスを整える
漢字・ひらがな・カタカナのバランスを調整すれば、視覚的なリズムが生まれ、読み手の興味を引きつけます。
黄金比
- 漢字:ひらがな:カタカナ=2:7:1
漢字ばかりの黒々しい文章は読む気がなくなります。
一方でひらがなが多いと、読みづらい文章になるでしょう。
イメージは少年マンガくらいのバランスです。
少年マンガは中学生前後を対象にしており、難しい漢字を使っていません。
一度手元にあるマンガを手にとってチェックしてみてください。
文章を客観的にチェックする方法
Webライティングのコツは分かったけど、良い文章かを客観的に分かったら改善しやすくなるんだけどな...
上記の悩みを解決する方法がこちらです。
文章を客観的にチェックする方法
- 一晩寝かせる
- スマホで読む
- 校正ツールを使う
これらの方法を組み合わせることで、文章の問題点を見つけやすくなりますよ。
一晩寝かせる
文章はカレーと同じで、一晩寝かせると深みが洗練されていきます。
というのも寝ている間に頭がリフレッシュされ、まるで他人が書いた文章を読んでいる感覚でチェックできるからです。
たとえば前日の続きを書こうとしたら、前日の文章が気になり修正をした経験がある人は多いはず。
「目について気になる=昨日のあなたと違う視点で見れている」ということなので、そのくり返しが成長の源になるでしょう。
スマホで読む
パソコンで書いた文章をスマホで読み返すのもオススメです。
なぜなら多くの読者はスマホで記事を読んでおり、読者目線で文章を確認できるから。
スマホユーザーが多いのはWebコンテンツの特徴でしたね!
たとえば下記ポイントをおさえると、スマホユーザーに優しい記事になります。
- 改行ポイントがおかしくないか?
- スクロールしたときに読みづらくないか?
- 2行目が数文字でおわり、バランスがおかしくないか?
「Googleドキュメントを使ってパソコンで書く→スマホアプリで読む」の流れでチェックしてみましょう。
校正ツールを使う
最後の方法は「校正ツールEnnoを使う」です。
Ennoでチェックできること
- 文字化け
- 誤字脱字
- 変換ミス
無料で使えますよ!
理由付きで修正案や改善点を提案してくれ、文章の質向上に役立ちます。
こちらの記事でも紹介しているので、確認してみてくださいね。
-
【無料ツール14選】Webライターの作業工程ごとに厳選紹介!
初心者Webライターのライティングが捗らない理由と対策
前章では、すでに書き終えた文章をチェックする方法をお伝えしました。
一方でWebライティングに悩む人の中には
そもそも執筆が捗らない!
という悩みを持っている人も多いでしょう。
そこで本章では、Webライティングが捗らない理由とその対策について深掘りします。
本記事のまとめ
- 完璧な文章を書こうとしてる
- ライティングと校正を同時にしてる
完璧な文章を書こうとしている
初心者Webライターほど完璧な文章を書こうとして、細部にこだわりがちです。
- 根拠を丁寧に書こうとする
- 主張を立派な文章で書こうとする
- 言い回しにアクセントを入れようとする
でも良く考えてください。
知りたい情報を探している読者は、その分野の知識がゼロに等しい人です。
知識ゼロの人には、シンプルな文章の方がスッと頭に入りやすいでしょう。
「中学生でも理解できる文章」がWebライティングの鉄則。
なぜなら中学生は「会話はできるけど、専門知識はない世代」だからです。
小説家が書く完璧な文章よりも、中学生に向けたシンプルな文章の方が格段に伝わりやすいはず。
ライティングと校正を同時にしている
「書いては直し、直しては書く」をくり返すのは効率が良くありません。
というのもライティングと校正は異なる作業だからです。
作業の違い
- ライティング → 自分の思考で文章をゼロから考える
- 校正 → 客観的な視点ですでにある文章を読み直す
そのためまずはザッと文章を書き上げていきましょう。
校正は時間を空け、頭がスッキリした状態でするのがオススメです。
Webライティングスキルを向上させる方法
ライティングスキルの上達法
- 本で勉強する
- 参考になる文章を書き写す
- Webライティングスクールの講義を受ける
それぞれ紹介します。
本で勉強する
本を読むメリット
- ノウハウを学べる
- ライティングの専門家が書いた文章そのものが勉強になる
オススメの本を紹介していきますね!
どれもWebライターのバイブルです。
ぜひお手に取り、読んでみてくださいね。
参考になる文章を書き写す
あなたが良いなと思えた文章を書き写すのもオススメです。
なぜなら文章を書き写すことで、その文章の構造や表現方法を直感的に学べるから。
ブロガーが意外と見落としがちなスキルは豊かな表現力だと思います。
— ひびき🍀 (@hibikism005) June 26, 2022
だって語彙力がないと読者の心を動かすことができないから。たとえば「語尾を揃えない」なんてマナーであって、
加算点にはならない。とはいえぼくの国語の成績は3。まずは自分が普段使わない言葉遣いの模写からはじめてます📝 pic.twitter.com/PDTHUMB92h
インプットしたら、すぐにアウトプットしましょう。
そうすることで、学んだ言葉はあなたのものになっていきます。
Webライティングスクールの講義を受ける
Webライティングスクールの講義を受けてみるのも手です。
あなたの文章を直接添削してもらえれば、成長スピードは格段に上がります。
でもスクールはお金が高いじゃん!
そんなときは裏技として、下記の方法はどうでしょう。
- 無料レッスンで添削してもらう
- 添削内容をもとに独学する
闇雲な勉強よりも、弱点を潰す勉強法のほうが効率的です。
たとえばパーソナルWebライティングスクールでは無料体験にもかからず、充実したフィードバックをもらえます。
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【無料体験あり】パーソナルWebライティングスクールの特徴と強み
Webライティングができると、SEOライティングも得意になる
Webライティングができる人は、SEOライティングも得意になります。
ライティング種類の違い
- Webライティング → ネットに公開する記事を書く
- SEOライティング → 検索エンジン経由の読者に向けて記事を書く
Webライティングの中にSEOライティングがあるイメージですね。
- Webライティングができる
- 読者の満足度が上がる
- 読者の滞在時間が伸びる
- Googleに評価され、記事が検索上位になる
もちろんSEOライティング特有のスキルもあるので、こちらの記事で勉強してみましょう。
-
【Webライター向け】SEOライティング6つの手順と7つのコツ
まとめ:リズミカルな文章はSNSでも応用できる
Web記事の目的は、流し読みをするスマホユーザーにも分かりやすい文章を書き、なるべく最後まで読んでもらうことです。
そのためには下記方法で、リズムの良い文章を書かなければいけません。
リズムの良い文章を書くコツ
- 二重否定をしない
- 冗長表現をなくす
- 重複表現を使わない
- 主語と動詞を近づける
- 接続助詞「て」をなくす
- 接続詞をムダに使わない
- 逆説の接続詞を正しく使う
- 指示語をなるべく使わない
- 修飾語と被修飾語を近づける
- 一文を40〜60文字におさめる
- 助詞「の」を連続で使わない
- 同じ文末表現は連続2回までにする
- 漢字・ひらがな・カタカナのバランスを整える
リズム感がある文章を書けるようになると執筆に勢いが出るので、執筆スピードは格段に上がるでしょう。
また要点をおさえた文章はSNSで応用でき、フォロワー獲得の助けにもなるはずです。
ぜひ本記事を参考にしつつ、ライティング作業にチャレンジしてみてくださいね。
ほいじゃ٩( ᐛ )و